2014年10月31日

Sentimental

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トンをカツしてやるぜ!!

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ということで昨日はトンカツでした。

大雑把なせいか不器用なせいか、シンクを粉まみれにしてしまうので、ずっと揚げ物は忌避していたのでした。でも、ここ数年でようやく汚さない手順を覚えたよ!
「主婦としてどうか」とも思いますが、「出来なかった事が出来るようになる」というのは純粋に楽しいもの。揚げ物は楽で良いですね。



10年近く勤めていた職場を、今日、退職しました。
契約は11月末までですが、勤務は今日で最後です。
カードキーと入門証を返した時に初めて

「ああ、もうここには入れないんだ」

という実感が湧いて、不思議な気持ちになりました。
仕事熱心というわけでもなく、特に昨年の後半からは扶養に入って勤務日数が減ったため、特別な感慨はない…と思っていたのですが。
やっぱり、生活の中に10年間あり続けた場所っていうのは、なんだかんだ愛着というか、思いが残るものなんだなぁと思いました。
学校の卒業に近いのかもしれません。
特に今回は自主退職ではなく、職場の閉鎖に伴う退職だったので。

技術的、社会的な面での実りはほぼ無かったと思います。
ただ、たくさんの出会いがあり、そこから吸収することは本当に多かったです。
素敵な素敵な普通の人達と出会いました。
善良であり、普通であるっていうのはとても素敵な事です。
何か特別な事があったわけじゃないけれど、日常の中のささいな一幕、その積み重ねから多くのことを感じ、学びました。

職場で顔を合わせれば笑顔で挨拶をして、二言三言話をして、2〜3ヶ月に1回くらい仕事の後に呑みに行って、仕事の愚痴からどんどん話がずれて、最終的にゲラゲラ笑って終わるという。
そういう付き合い方がとても心地良かったです。

LINEがなくても、Twitterがなくても、頻繁に連絡を取らなくても、休日遊ばなくても、「仲良く」いることは出来る。
空気の読めないコミュ障気味な私と、そんな風に気持ち良く付き合ってくれた人達に心から感謝しています。



さて、改めまして「無職」です。
煩わされるものが無い状態でもあるので、改めて自分が

「どういう生活を送りたいのか」
「どういう風に暮らしていきたいのか」
「そのために本当に必要なお金はいくらか」

家事をしながらゆっくり考えようと思います。


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posted by 桂木 at 23:59 | Comment(0) | 日記

2014年10月29日

Colored pencil

珍しく旦那の方から

「そろそろ(紅葉が)良い時期かもしれません」

なんて言い出したので、2人で行って来ました。森林公園。

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着いてみたら、園内はどこもかしこも眩しいほど鮮やかな真緑でしたが。
でも、とっても楽しかった…!
合計5〜6kmは歩いたのかな。もっとかな。


遠く煌く陽射しと、それを受けて色を変える無数の木の葉と。
水を含んだ土の香りと、風が枝を撫でる音と。
くだらない事をポツリポツリ話しながら、そういう中を歩くのはとても心地良いものです。
陽は温かったけど、空気はキリリとした冬の冷たさを孕んでいて、それも気持ちが良かった。

 50代くらいのご夫婦とすれ違った時、その背を眺めながら旦那が
「僕らは10年後も20年後もまた、今と同じようにここに来てる気がします」
と言うので
「懲りもせず、早く来ちゃって毎年『紅葉してなかった』って言うんだね」
と返しました。
「そうです、まったく学習しない」
「ついに学習して、ちょっと遅めに来たら、今度は寒くて風邪ひくんだね。君が。私は寒い寒い言ってた割りに元気なの」
「僕は体が弱いまま、あなたは頭が弱いまま、そのままなんでしょうねぇ」
 そんなとりとめのない、平和で幸せな話をしました。

 歩いている最中、ふと、決して無音ではないのに「静か」で気持ち良いと感じるのはなぜだろうという疑問がよぎりました。よく耳を澄ませた結果、人工的な音がしないせいでは――と思い至りました。
 普段、耳にしている生活音 ――車の音、携帯の着信音、人の声などなど―― って、どんなにささやかな音でも、気に留めているつもりはなくても、やっぱり何がしか神経に障っているのかな、と。
「静か」というのは音が無い状態を指しているのではなく、音に煩わされることなく、心が落ち着いている様を指しているんだろうな、なんて事をぼんやり想っていました。
あと、無音に近い状態で、自然の音だけが聞こえるっていうのは「人がいない」という事実を引き立てるんだ、とも感じました。スイカにかける塩のような。

途中立ち寄ったお土産屋さんのテーブルに、色鉛筆と紙が設えてあって
「秋の絵をかこう!」
なんて書かれていたものだから、うっかり夢中になってしまいました。
私が。

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旦那は「私が描いている間ヒマだろうから、君も描きたまえ」と強制され、筆を取った次第。
テーマが「秋」じゃなくて「ハロウィン」になってるけど、それはご愛嬌。
先に貼られていた絵を見て空気を読んだ!ということにして下さい。

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しかし離れた席で別々に描いてたのに、なんだか似るもんですね。
もっともっと塗り込みたかったのですけど。
旦那に「あどけない子供の絵の中に大人のガチ絵を放り込むとか、どれだけ大人気ないんですかww」とツッコまれたので切り上げました。
気が向いて描き始めると夢中になって「もっともっと」「もっとこうしたい…!」と、なっていきます。
私、絵を描くの割と好きなのかもしれないなぁと思った秋の午後でした。

posted by 桂木 at 22:59 | Comment(0) | 日記